仮想通貨のテザーが、ビットコイン相場の重要な局面でビットコイン購入に利用され、昨年12月の急騰に一役買っていたとオースティンのテキサス大学のジョン・グリフィン教授が分析した。

グリフィン教授はVIX指数の不審な動きを指摘したことで知られる。同教授がアミン・シャムス氏と共著した論文が13日に発表されたが、論文よると同教授は、「テザーはビットコイン相場の安定と操縦の両方の目的に利用されたと考えられる」とみている。

グリフィン教授がインタビューで語ったところによると、テザーはまず親会社テザーによって2億などの大規模な単位で発行され、このほぼ全額がビットフィネックスなど仮想通貨交換業者に移管される。
この発行の直後にビットコイン相場が下落した場合、ビットフィネックスや他の交換業者がテザーを使い、「相場押し上げのため協調的に」ビットコインを購入するのだという。
同教授は「たくさんの市場を見てきた」とした上で、「市場の不正や操縦があれば、データに形跡が残る。データを追跡すると、操縦があったとの仮説にかなり整合する」と説明した。

論文で、2017年3月から18年3月までの1年間にいくつかのパターンが見られたと指摘。
テザーを使ったビットコイン購入は対称的でなく、ビットコイン相場が下落した時にテザーでの購入額が増加する傾向にあるが、ビットコイン相場の上昇時にテザーの動向が反転する傾向は見られなかったという。

ビットフィネックスのバンデルベルデCEOはメールで、「ビットフィネックスもテザーも、いかなる市場・相場操縦に携わったことはない」と言明。
「テザーの発行がビットコインや、ビットフィネックスで取引される他の仮想通貨の価格押し上げに利用されることはあり得ない」と反論した。
テザーはドルでの裏付けをうたっており、変動性の高いビットコインに対して安定した投資先であることを売り物にしている。

テザーとビットフィネックスはCEOを含め同じチームが経営しており、両社の間で事業の協力や分離がどのようになっているのか、ほとんど知られていない。
グリフィン教授は調査の結果、ビットフィネックスに移管されたテザーが元のテザー社側に戻されることは「ほとんどなかった」とも指摘している。

仮想通貨のTether(テザー)とは

Tether(テザー)は、法定通貨と連動した価値を持つ仮想通貨。

テザーには他の仮想通貨で見られるような大幅な価格変動がありません。それはTetherの価値が法定通貨に裏付けされているからです。

USDTという単位で表されるテザーはUSD(米ドル)を基準にして価値が決まっているのです。
USDの価値は特別なことがない限り、明日や明後日、1か月後、1年後になっても、突然半減したり、倍増したりしません。テザーのベースとなっているこの特徴は、テザーの利用価値にもつながります。

そして発行されるテザーは全て、同額の法定通貨によって完全に裏付けられています。

例えば、1USドルは常に1USDTで取引されるというように、その相場は常に固定されています。つまり、USドル、ユーロ、日本円などの現金を、法定通貨としての価値はそのままにデジタル化したものがテザーです。

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