スプレッドという言葉は仮想通貨に限って用いられている言葉ではなく、FX(外国為替証拠金取引)にも用いられている言葉です。

スプレッドとは本来、「広がる」や「差額」という意味を表す用語であり、投資においては、取引対象の価格の差や金利の差を表す時に使用します。

例えば、ある取引所でビットコイン(BTC)と円の通貨ペア(売買を行う通貨同士の組み合わせ)の取引を行う際、1BTCの買値が100万円の時に売値が90万であった場合、買値と売値の差額は10万円あることになります。

この10万円の価格の乖離(数値などに差ができること)を「スプレッド」といい、この購入したビットコインを売却する際には10万円以上の利益(この場合は100万円の10%以上の利益)を出さない限り、行った取引は損失となります。

つまり、スプレッドの幅が大きいほど、購入した時点での損失が大きいところからスタートすることになり、より多くの利益を獲得する必要があるので、難しい取引になってしまいます。

よって、仮想通貨取引で利益を出すには「スプレッド」以上の利幅を獲得しなければならないということです。

取引所によってスプレッドが違う

仮想通貨の価格は一律ではありません。

取引所ごとに取り扱う通貨の価格は異なります。価格差が生じるのは、価格は需要(買い)と供給(売り)の上に成り立っており、需要と供給は取引所間で一律ではないからです。

ユーザーが多い取引所もあれば、少ない取引所があるので需要と供給のバランスも取引所ごとに異なっています。

そして、取引所によってスプレッドも異なります。

スプレッドが発生する仕組みと理由

このスプレッドが生じる理由は仮想通貨の取引形態にあります。

仮想通貨の取引には、「取引所」「販売所取引」の二つの形式があります。

「販売所取引」では、その販売会社から直接仮想通貨を購入します。買いの金額も、売りの金額も、その販売会社が決めた金額で購入するため、ユーザーに価格の決定権はありません。余計なことは考えずに簡単に売買ができるので、どちらかと言えば初心者の方におすすめなのが販売所です。

これに対して「取引所」では、取引板というものを使い、その取引所に登録しているユーザー同士が直接取引を行います。

価格の決定も、ユーザー同士が直接行うため、お互いの注文内容が合致すれば、希望に合った価格で取引することが可能です。

若干取引が難しいので、初心者よりは中級者や上級者に向いているのが取引所です。

仮想通貨を取引所(板取引)で売買する場合は、仮想通貨取引所は場を提供しているだけなので、ユーザー同士が希望する価格で売買が終了します。

しかし、販売所(販売所取引)の場合は、仮想通貨取引所がユーザー間に入り、販売所がユーザーにコインを売ったり買ったりします。

スプレッドは「販売所」の手数料

板取引では「100万円で誰かにコインを売りたい」といっても、買ってくれるユーザーが現れなければいつまでも約定しないままです。しかし、販売所で「95万円で売却」という価格が表示されていれば、必ず95万円で買い取ってもらえます。

買い手と売り手をマッチングさせる手間が発生するので、販売所は売るときには適正価格に利益を乗せて販売し、買うときには利益を差し引いた価格で購入します。

そのため、購入価格と売却価格にスプレッド(価格差)が生じるのです。スプレッド常に変動するので一概にいえませんが、3%以上のことが多く、場合によっては10%程度になることもあるようです。

販売所で売買する方が「約定しやすい」「板取引に慣れていない初心者が売買しやすい」などのメリットはありますが、コストだけで考えると、販売所よりも取引所で売買した方がコストを抑えられます。

仮想通貨取引所での取引手数料とは違い、はっきりと手数料とは書かれていないスプレッドですが、スプレッドは実質的には手数料のようなコストです。販売所で仮想通貨を売買する場合は、スプレッドを確認したうえで売買する必要があります。

「スプレッド」は常に変動していてますので定期的にチェックが必要です。また、口座を作る際、一概に仮想通取引所とあっても「取引所」と「販売所取引」があるのでどちらの形式の取引所か確認してください。

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