現在最も大きなシェアを持つビットコインやイーサリアムは、大規模なネットワーク負荷が発生し、 ScalabilityProblem -スケーラビリティ問題-が顕著になりました。これらの問題を念頭に置いて、シンガポールに本社を置くQtum Foundationは独自のブロックチェーンソリューションQTUMを作成しました。

ビットコインとイーサリアムの優れた部分を掛け合わせ、より安全で透明な環境とともに機能を拡張する SmartContract -スマートコントラクト-プラットフォームを企業や組織に提供することを目指しています。

QTUMとはどんな仮想通貨?

Qtumはビットコインとイーサリアム機能の橋渡しをしています。ビットコインは基本的に価値の移転に重きを置いたProtocol -プロトコル-であり、イーサリアムは主にスマートコントラクトのプラットフォームです。

簡単にいうと、お金のような役割がメインのビットコインと、あらかじめ定義されたアクションを自動的に実行するように設定できるプログラムであるイーサリアムの良い部分をくっ付けているイメージです。

つまり、QTUMはDapps(分散型アプリケーション)とスマートコントラクトをサポートできる優れた価値転送プロトコルであり、2つのハイブリッドだと言えます。

唯一のPoS(proof-of-stakes)プラットフォーム

QTUMの重要な特徴の1つは、ビットコインとイーサリアムで現在使用されている PoW -プルーフ・オブ・ワーク-の代わりに PoS -プルーフ・オブ・ステーク-を実装することです。これより、QTUMはproof-of-stakes(PoS)とスマートコントラクトを結ぶ唯一のBlockchain -ブロックチェーン‐であると言われています。(イーサリアムはPoSに移行予定)

Proof-of-stakes(プルーフオブステークス)

ブロックチェーンはユーザーにとって効率的なアップグレードを多数提供していますが、PoWでのマイニングの非効率性を考慮するとこれらの拡張性は損なわれます。PoWは「仕事の証明」という意味で、文字通りブロック生成の計算をするという仕事(マイニング)により取引の承認を行った者に報酬が支払われます。

一方、PoSは「掛け金の証明」で、仮想通貨の保有量によって取引の承認をする(フォージング)ということです。承認を行うユーザーはランダムに選ばれ、保有量が多いほど選ばれる可能性が高くなると言われています。PoWの懸念点である「取引スピード」「電力消費」「51%攻撃」などを解決するということで注目されている技術です。QTUM開発チームは効率性とセキュリティの面を考慮してPoSを採用しました。

UTXO検証と仮想マシンの掛け合わせ

QTUMはビットコインの安定性とイーサリアムの技術の橋渡しをしています。

具体的には、これはQTUMがUTXO検証(未使用トランザクションアウトプット)と呼ばれる、モバイルのような非力な端末でも動作するという優れた取引検証技術を備えたビットコインで、スマートコントラクトを可能にするものであるイーサリアム仮想マシン(EVM)を実行することを意味します。

仮想マシンというのは、Windows上でMacを動かすようなことを指し、この場合ではビットコインのブロックチェーン上でイーサリアムの機能を動作させることを意味します。ここでの問題はイーサリアムとビットコインの非互換性でしたが、QTUMはアカウント抽象化レイヤーという技術でこれを解決しました。

このハイブリッドで、より早い取引検証技術とイーサリアムの技術を兼ね備えたQTUMが誕生したのです。その結果、どちらのプラットフォーム用に開発されたアップデートもQTUMにも適用されます。

たとえば、QTUMは既に Segwit -セグウィット-やその他のビットコイン改善プロジェクトを実装しています。その上、イーサリアムで実行されるDapps(自律分散型アプリケーション)もQTUMでも簡単に実行できることを意味します。そういった点でもQTUMは革新的だと言えるでしょう。

実世界に浸透していくQTUM

全世界でチェーン展開するスターバックスと提携を結ぶなど、社会とも確実に連携を進めているQTUM。モバイル通信、偽造防止、ファイナンス、工業ロジスティクス(船積み、保証など)、製造業など、さまざまな産業に容易にプラットフォームを導入することができることを考えると、さらにその連鎖は続いていくのかもしれません。

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